07 March 美しい字を書くコツってなんだろうと考えてみた。 最近良く見ませんか? 「美文字になれますよ!」っていう本……。 まずですね、こういう本を買うときに、考えて欲しいのが、これは本当に美しい字なのか?ということです。 まず第一に、有名人が監修しているからと安易に信用しちゃダメです。誰とは言いませんが、毛筆で有名だからと言って、硬筆が上手いわけじゃありません。創作の書道ができるからって、綺麗な字がかけるとは限らないんです。 私自身はまだまだですが、書道をやってきた側の意見として、ひとつだけわかって欲しいことがあります。本当に綺麗な字、美文字を書きたいなら、せめて書店に行ったとき、いくつか本を見比べてみてください。 素人目でも、他と比べてみると癖の強い本もありますし、ひらがなの形が上手でなかったりしていることもあります。 あとですね、ちょっと関係のない話なのですが、「書道の師範」を1種類だと思ってはいけません。「師範代」とかいう書道の段位などには規則が存在してません。それぞれの団体がそれぞれ独自に認めている資格であって、中には自分で設立して子供達にホイホイ師範をやるなんてところもあります。師範ですとか、そういう肩書きに騙されちゃだめです。それだけは気をつけてくださいね。 正直、書道を習うのはお金もかかるし、あまりオススメできません。子供の頃からの癖が、早々帰られるものではないんですよ。私は幼少期から続けてますが、大人の部になって思ったのは、大人から始めた方が、毎日のように書いて2,3年後、やっと学生に追いつけているんです。それが現実なんです。積み重ねの違いは、とても大きいです。 書道をやっている人から見る【美文字】と、世間一般から見る【美文字】は違うでしょうね。その違いはあるとは思います。けれど、大切なのは早く上手くなることではなく、確実に上手く書けるようになることだということを、忘れないでください。早くできることがいいことじゃないですからね。 PR